2005年 10月 12日

マル激トーク・オン・デマンド第237回 海渡雄一氏(共謀罪)

http://videonews.com/

 今回のテーマは共謀罪。ゲストは弁護士の海渡雄一氏。
 共謀罪については大枠ではどのような法律でいかなる問題があるのかは何となく知っていたが、今回の丸激で知るべきことは大分抑えられてのではないかと思う。
網羅できていないかもしれないが、今国会で成立してしまいそうな共謀罪の問題点として明らかな目的の逸脱がある。本来なら国連越境組織犯罪防止条約に批准するために国内法として共謀罪を作っているわけだ。国連越境組織犯罪防止条約とはtransnationalな犯罪(国家をまたぐ犯罪 人身売買、麻薬などが考えられる)の対策のためにある。つまり共謀罪も国連越境組織犯罪防止条約と同等の性質を持つべきなのだ。ところがどっこい・・・

 まず対象となる犯罪数が600を超えて多い。単純に刑期ですっぱり対象犯罪を切り分けたため、明らかにtransnationalな犯罪でないものも対象になっている。というより、そうでないものがほとんどといえる。「万引きの計画を綿密に立てた団体が共謀罪で逮捕されました」 どこがtransnationalなんだと。

 次に団体の範囲が広い。法律を解釈するだけだと数多くの団体が対象になる。極端な話、サークルレベルの仲間うちの集まりも会長が統制機関としてあり、会計もちゃんとつけていれば対象となりうる。本来なら何かしらの制約をかけてtransmnationalな犯罪集団のみにすべきだ。対象となる団体は日本では人身売買をやる怖いお兄(ry

 最後にどうもテロ対策という目的に摩り替えようとしている点だ。バカメディアはどうやら真性あほで本当にテロ対策だと思っているようだが。あくまで国連越境組織犯罪防止条約は麻薬や人身売買などがターゲットの条約であり、テロ対策は全く別物だ。テロ対策とは全く別物。産経はテロ対策とほざいている。さらに本日(10月12日)の読売新聞解説面で政治部の加藤淳もテロ対策とほざいている。よくもまあ署名記事で見当はずれなことかけるなと。共謀罪を作る背景となっている国連越境組織犯罪防止条約の目的を少しは考えろ、新聞社の者どもよ。御用記者は聞いたこと書くんだし、わからんだろうけどね。

というところだろうか。今回は丸激の感想ではなく前半部のまとめになってしまった。しかしこれは意図的にそうしてみた。この問題はあまり共有されているものではないし。感想や後編についてはのちほど

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2005年 9月 26日

マル激トーク・オン・デマンド第235回 民主党代表・前原誠司氏  高野孟氏

 今回の丸激は民主党の前原氏とジャーナリストの高野氏であった。前原氏の印象は予想以上にイギリスで言うnew labor的な方向性を打ち出していたことだ。どうしても松下政経塾ということで、あまり小泉と変わらない(小泉はネオリベに自分の権益は守るという最悪なパターンですが)ようなイメージがあった。しかし前原氏は昔からの本音なのか歴史的観点から見た「取るべき立脚点」を選択しているのかは知らないが、いわゆる「第三の道」を前面に打ち出していた。また頭は結構切れる人だとも感じた。組合についての話や宮台氏に逆に意見を請う場面などは、知的で「うまいな」と感じた。国民がワンフレーズポリティクスに酔い続ける限りは適任ではないかもしれないが、一度風が吹けばイメージ戦略でも勝てうるとなる人材のように思える。

 後半の高野氏を交えた三氏の話も興味深かった。先の丸激でも論点にはなっていたが、「反対のための反対」をする旧社会党のような存在になっているようではだめだということだ。万年野党根性で形式上反対するだけ。実際に自分たちでは何一つ大きな法案をまとめることができない。

 今回の衆議院選ではカタルシスを得るために、もしくは本気で国民の求める改革法案だと考えている国民が自民党に入れたということは少なからず真実であろう。しかし、その裏には結局民主党は何一つ対抗する大きな法案や提言をまとめることができなかった。民主党には「改革」を提示することはできなかった。これはもちろんメディアなどを通じた広告代理店などが絡んだイメージ戦略の問題というより、大きなコアとなる対案を出せなかったがために「抵抗勢力」となってしまった方が大きい。

 党として確固たる方針をちゃんと決めると前原氏は言っていた。二大政党を目指すのであれば、その方向で間違っていない。さらに注文をつければ、民主党にはばんばん議員立法できるような人材を育てて欲しい。自民党は仮に頭のいい議員が生まれていたとしても、官僚主導の(カッコつき)「改革」を進める政党では結局官僚の作った法律しかでてこない。そうではない日本の政治がみたい。そもそも立法関係で毎月手当てが出てるだろ、議員さんよ。

 丸激の最後は自然にメディアの話に移っていった。ここで細かく議論はしないが、メディアの改革も必要だ。メディアはマスメディアに限らず、さらには受けて側も含んでの問題だ。まだメディア特性による補完性の原理は働いてはいるが、神保さんの「テレビ、新聞もコピペ」の話からもわかるように補完しあうもの同士が同列になりつつある。私個人としては数社の中堅メディアが確固たる力を持つのが一番の近道のように感じている。取材力と機動力やしがらみの少なさをうまくバランスが取れる立ち位置にいるメディアの出現はないのだろうか。

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2005年 5月 01日

マル激トーク・オン・デマンド第213回 中村修二教授

 今回の論点は非常に明瞭であった。砕けて話すなら「中村さんの発明はすごいけどそんだけ払ったら日亜潰れるでしょ。そうしたら何千人もクビになっちゃうからこれで許してやれよ」と裁判官がまとめたということだ。

 この判決は発明した方からすればたまったものではない。あほな会社で大発明をしても給与が与えられる前に変なところに投資されたらもう戻ってこない。払えないなら特許を発明者の完全帰属にするなどするべきであろう。そうすれば他社に引き抜かれたらTHE END.特許ごとさよなら〜、となり正当な報酬が払われることになる(もちろんこれも問題あるのだが)。

 これからは発明対価に関することも雇用契約にちゃんと盛り込んでおくべきであろうし、盛り込んでおけば今後さほどもめることはないだろう。今回を契機に企業も研究職の人たちもしっかりと契約をするべきだと思う。

 と中村教授の裁判いついてはこのくらいである。単純に日本の企業がいい加減だったという以外コメントがない。今回をいい教訓として研究職に関しては他の職種と違い代理人などを通すことも考えて綿密な契約をすべきであろう。

 もう一つ触れておくと中村教授の日本のメーカーは「製造業」と仰っていたのは正にその通りだと思った。一昔前の「猿真似日本独創性無」みたいな論調に乗る気は毛頭ないが、ものを作るだけなのは間違いない。凋落し続けるソニーで例を出すと、昨今のソニー製のもので欲しいものは全くない。VAIO買うならThink Pad買う。。ネットワークウォークマンが仮に安くなったとしてもiPod買う。でかいテレビはそもそも要らない。はっきいってどれも創造性を喚起させるものが一切ない。ソニーである必然がないといってもいい。消費者が本当に欲しいと思える逸品を作れなければ人口10億人を超し、地方からの労働者を常に供給し続けられる(高度成長期の日本を巨大にした形である)中国の製造業に食われるのは間違いない。それどころかソフト路線(これはDVDとかの「ソフト」という狭義ではない)でも厳しい。サムソンのNEC買収もまことしやかにささやかれている。雑誌「選択」によれば所謂SIerの分野に手を出し「IBM」を目指しているそうな。(とはいってもIBMは一番稼いでいるのは箱ものですけど。)日本のメーカーたちはどうするつもりだろうか。もう負けかな。個人的な直感ではパナソニックは松下イズムが生きているうちは「製造業」としても「強い」だろうけど、他はかなりやばいのではないかと思えてならない。

 ちなみにビック3がこけてる間にアメリカで値上げしようとしているトヨタも同じように「製造業」に過ぎないと思うのは私だけだろうか。

追記
中村教授は日亜在籍時代に事実上勝手に研究をされていた。実は今の日本メーカーにないのはそのような「遊び」なのではないかと思う。大手メーカーが「目利き」によってパイがでかい=ありきたりのものを作るだけでブランドネームで商品を売るだけの「製造業」になってしまったのではないか。

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2005年 3月 27日

マル激トーク・オン・デマンド第208回 堀江氏登場

参考
http://videonews.com/
http://www.jimbo.tv/videonews/000087.php

 今回はビデオニュースの番組を見たコメントというより総括的なコメントになると思いますが、とりあえず書くことに任せて・・・

 堀江氏は確かにメディア論の奥深さはまだまだかもしれないが、なぜにここまで責められているのか不明だ。いや、理由はわかっている。それは食ってかかったところがメディアだからだ。自分たちの脇の甘さを「敵対的買収」と煽り政治権力や他の投資ファンドに貸しを作り続ける内容では右翼面、中身は既得権益にしがみつくへたれのフジサンケイグループ。そいつらを応援できませんわ。

 なぜニッポン放送の社員が亀渕代表取締役社長と一致団結型も全くわからない。私が社員で、もし今までのニッポン放送であって欲しいのであれば、代表取締役社長を訴えるはずだ。株式を他人に大量購入されるのが嫌なのであれば自社株比率を高めたり、フジテレビとのネジレを解消すべくフジに買ってもらい子会社になるなりしなければならなかったはずだ。そのためには社員の賃金カットもやむなしである。それを怠った経営陣を責めないとは、まあ経営者って本当にいい仕事ですね。山一の「社員は悪くありません」といった社長を思い出した。悪くないよそりゃ、経営陣が悪いんだよ。経営陣とはそういう者である。成功したら莫大な金をもらえるけど、失敗したら社員(株主の「社員」も含む)から訴えられるものでしょ。場合によってはパクられる。そういうものなはず。そういうのではなくある種のなあなあでやる事が「日本の文化」だとほざくのは、成功したら高給とって失敗してもケツを自分で拭かないという「いいとこどり」の既得権益者の言葉でしかない。お涙頂戴でだまされていてはいけない。

 冷静に考えれば神保氏も言っているように、堀江氏か新しい話はなかった。しかしなぜか新鮮に感じる。それはマスメディアにはそのような堀江氏の発言がほとんど取り上げられないからだ。ちょっとむっとした表情とかそんなところばかりである。急に翻意してソフト路線になったように報じるのは勘弁して欲しいところである。本当に勘違いを(多分)意図的に垂れ流すメディアに公共性があるのだろうか?また一部から「堀江氏の言っていることは特別なことではない」という「能力がない」といわんばかりの批判もあるがそれも意味不明だ。特別なことでないなら、それをやればいいだけである。むしろ推奨するべきではないか。その方が「面白い」。特別なのはテレビのバカ高いコストだ。テレビは無料?バカをいっちゃいけない。商品代として買い物のときに払っているではないか。それに気づこう、皆のものよ。みのもんたが一時間番組のとりだけでウン百万貰っているのは最終的に俺らが払っているわけで。だからタレント連中が堀江氏に反対するのは、ある意味わかる(笑

 また孫氏とSBIの北尾氏ののずれが数年前からあったのも周知の事実である。それをわかっていながら「孫氏がお灸をすえに来た」と報じる輩は何者なんだ?と言いたい。孫氏は元々ソフトバンク・パブリッシングや名前の通りソフトのバンクとして投資ファンドではなく実体のある会社を築いてきた。神保氏も書かれているが、球団買収もまさに「実体」を求めていたからであろう。そこで投資ファンド的な側面が表に出るのはあまり好ましくないと感じているのではなかろうか。

 孫氏はテレビを見る限り今回のことについて発言するときは相当渋い顔をしていた。明らかに北尾氏への不信感に近いものが出ていたと私は感じた。しかし記事ではフジとの業務提携に意欲−孫社長(YAHOO! NEWS/時事通信)で満面の笑みの写真を採用する。もしかしたらこの話題のときに笑みを浮かべたのかもしれないが、大方の時間は明らかにいぶかしい顔であった。一方堀江氏はむすっとした顔だけを採用され続ける。ヴィデオニュースの中で堀江氏が新聞の見出しの危険性について触れていたがまさにそれに近い事が起こっている。

 野村證券なんかからきたやつをホワイトナイトなどと意図も簡単に報じるアホメディアやそれに乗る国民は、野村證券により築かれた累々と横たわる死体を見よ!と最後に煽ってみる。ほりえもんの数億倍悪ですよ。

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2005年 3月 17日

マル激トーク・オン・デマンド第204回 ライブドア、ニッポン放送株問題

 本当はこの問題が世代間闘争として語られるようになってから毛頭どっちも応援する気がないのですがマル激(けど二週間前になってしまった・・)で取り上げていたのでそれを踏まえつつコメントを。

 まず予想以上に宮台氏がライブドアよりで始まって驚いた。神保氏は一歩引いて静観している感じであったが。ただ宮台氏は賢い方でその時その時に味方になるほうを変えられる方なので、それでいいと思う。ただ日本ではそういう作法は、戦略的振る舞いではなくのではなく八方美人の意味の方に吸収されてしまうので注意は必要だが。
 宮台氏は政治家に貸しを作ってまであの手この手を使い既得権益を守ろうとするフジテレビに相当あきられてていたのであろう。

 世代間闘争についても私の考えは、これから十年でその年代は消える(もう十年足せば死ぬ)のでむしろ長期的ヴィジョンに経てば投資ファンドがしゃしゃりでてくるのは多くの若い人にとって不幸なことが起こるように思える。だから一概に堀江氏を応援できない。堀江氏が伝えたいことのハード面での言い分は完全に正しい。ソフト面は「何も案がないじゃないか」「公共性がない」と批判できるが、残念ながら多くの批判する側にもはなっから公共性がない。よってその点で堀江氏にはあんま文句はなし。私が気になるのは彼のような大学中退(まあ堀江氏にとっては大学がくだらなすぎてやめたのだろうけど)の肩書きでMBA持っている連中に伍してがんばる新参者としてある種の敬意は持っているが、それが本当に新参者を応援できるポジティブ・ウェルフェアにつながるとは思えない。だからといって投資ファンドを否定するわけではないが。
 先日も何かの冊子でレインズインターナショナル(牛角の運営やam/pmと成城石井買収)の代表取締役会長がマクドナルドで千円にいかない時給でがんばり上を目指す姿を見て金ではないんだと思った、みたいな事を書いていたがそれこそ低賃金で嬉々として働かせる悪しきシステムではないか。ネオコン的なシステムではないだろうか。宮台氏の好きな例を使うとまさにディズニーランド。見えないところで時給730円で多くの若者が働くわけ。
 そのようなシステムの中で堀江氏は活かされる(生かされる)ビジネスをしているように思えてならないところがひっかかる。それは堀江氏の問題ではなくてアーキテクチャーを構築する側の問題なのだが。要は官僚(と一応政治家)の問題なのだ。

 また外国特派員協会での講演をすべてビデオニュースで見ることができるので早速見た。テレビで堀江氏の発言が使われているところは大抵村上氏との事前接触があったかどうかだけであり、彼の公演内容の論点には全く触れていない。各テレビ局とも意図的に堀江氏のマイナス面(今回の講演でのマイナス面と言える発言は村上氏との事前接触の可能性のところくらいしかなかった)ばかりが強調されていることがわかった。それ以外の全編は大概普通のことを言っているだけなのだが。

 神保氏が最後にうなずかれていたが、宮台氏の壊し屋だけでもいいわけか」というところは一理あると思った。既得権益の権化みたいなメディアをとりあえず壊す、それを堀江氏にやってもらい堀江氏は堀江氏で、新しいメディアは新しいメディアで新たなものを作っていけばいい。そう考えたら今回は堀江氏を応援するべきかもしれない。壊し屋でいいのかもしれない。

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2004年 12月 27日

マル激トーク・オン・デマンド第195回 ゲスト・中村敦夫氏

 久々にマル激について書こう。第195回のゲストは前参議院議員の中村敦夫氏。氏は先の参議院選で比例区から出馬したが落選された。環境政党は日本に何故根付かなかったのかという視点から話は進んだ。

 知名度は抜群の紋次郎、小選挙区で出た方が当選する可能性は高かっただろう。しかし彼はそうはしなかった。彼の話から察するに、「中村敦夫」の名前で勝っても日本に自分の考え方が浸透するとは思えない。そこで彼は全国区である比例を選んで出たそうだ。

 中村氏と宮台氏が昨今の環境などの問題に取り組む「リベラル」層は「弱者の視点」からの人間しかいないという趣旨のことを言っていた。さらに中村氏はそのような人は「政治は汚い」みたいな意識があるとも言っていた。

 この発言は非常に興味深く、また実感として頷かざる終えない。それは手を汚したくないという「ピュア」な感覚は間違っている。その態度は大きなものに寄って立ちたがるそのような「ピュア」な人間が嫌いな似非右翼と全く同じ精神だ。同じ穴の狢。(追記:第196回のマル激で宮台氏は「中村敦夫氏はNPOの中立性が政治参加を阻害している」という趣旨の話をされていたが、私は敦夫氏も宮台氏と同様「へたれ」だと思っていると文脈から悟ったのだが。)

 実はそういう「リベラル」層への絶望を私は高校生の頃から感じていた。日教組的なものへの反発といってもいい。その反動となり高校の頃は右よりになっていた。ただ勘違いされたら困るのは最近の「つくる会」だとか少し前までの小林よしのりだとかと同じ右翼ではない。あれはディスオーダーを引き起こしていて、でっかいものにすがりたいだけのやつらなんで。さっきも書いたが「ピュア左翼」と同じ。あれは右翼とは呼びません。例えるならイボ付きコンドームです、あれは。しょぼいものによりすがり、自分が強くなったと勘違いするレベルです。いぼ付きコンドームつけてセックスに自信が付いた阿呆です。

 言いたいことは中村敦夫氏のやろうとしたことをただの「環境問題を訴えるいい子の活動」と同義に扱って欲しくないことだ。そんなレベルではない。もっと大きなことを言っているのだ。レジュームが大変革を起こす時代、構造改革なぞ大変革ではない。その岐路に立たされていることから考えなければならない。

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2004年 7月 22日

マル激トーク・オン・デマンド第173回を視聴して 過去と・・・

今回のゲストは藤井誠二さん。
藤井誠二さんが「そろそろだな」と勝手に思い始めてから久しくなり やっとの登場。多分神保さんがいらっしゃらないときに宮台さん、藤井さんの二人で固めようと思われていたと勝手に推測してしまう。

実は藤井誠二さんとは(勝手な)因縁がある。といっても番組で紹介していた変なメールを送る人間ではない。昨年の冬に私自身が相当鬱状態だったときに誠二さんの書いた「17歳の殺人者」の女子高生コンクリ殺人事件のところをを読んで鬱が相当悪化し、病院なども使わなかったせいもあってかましになるまで数ヶ月かかったことがあった。女子高生コンクリ事件はリアルタイムでは起こったことはわかっていたが小学校低学年だった私にはことの重大さを知る由もなかった。高校の時に この事件に対して強い憤りを持っていた友人がいたので、彼からどのような行為が行われたかは聞いていた。しかし誠二さんの文章により現実的なイメージが強烈に喚起されたせいか、はたまた自分自身の心的状態が高校生の頃に比べ変化したためか途轍もなく堪えた。堪えたということは簡単に犯人を糾弾して終われる生易しい問題ではないと痛感したからだ。先日、準主犯格の神作譲(事件当時の苗字は小倉)が逮捕された。その住所がコンクリ事件の監禁場所である綾瀬とさして離れていないのに驚かされた。

また事件の全容を完全に思い出してきた。被害者への表現できない感情と絶望的虚無感が自分を襲う。結局マル激の内容はまた今度にしよう。

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2004年 7月 13日

マル激トーク・オン・デマンド第172回を視聴して&参議院選を終えて

http://videonews.com/

今回はマル激では毎度おなじみの山口二郎北海道大学教授をゲストとして「この参院選でわたしたちは何を選択したか」という内容であった。
山口先生が民主党の歴史的役割はハイポリをやるのではなく自民党を野党にして政界大再編を起こすこと(のみ)と仰っていたのが興味深かった。私も早く政界再編が起こって欲しい。しかし政権交代のための政権交代でいいのかという気もあり投票には行かなかった。しかし冷静に考えればずるずると「民主党はどういう党なんだ!私は小沢に期待したいけれども小沢政経塾ではなく松下政経塾の連中がいて草で捕まっているお気楽喜納昌吉までいる。もうなんなんだよ!」と言っているだけでも変わらない。ここは近代化への生みの苦しみとしてちょっと腹立たしいが民主党に入れるべきだったように思う。

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2004年 6月 28日

マル激トーク・オン・デマンド第170回を視聴して

ビデオニュース・ドットコム

今回のゲストは二宮清純さん。
今回のテーマ「野球」は合併問題の表面上の話でおっさんの酒の肴〜スポーツ番組の語りくらいまでにしかなりかねない危険性があるがさすが二宮さん、社会性にまで持っていって離されていて興味深かった。

大リーグはもはや地元のヘリテージであるという話は非常に興味深い。
よって地元の相続財産であるので今回みたいな合併移転話が出れば糾弾されるわけである。
しかし日本では所詮親会社の私物扱いだ。分散型の社会に移行するときにこんなものをまざまざと見せ付けられて面白いわけがない。

今回の騒動は本部の方は新しく来た人は30億円ね、といい近鉄は箱物行政の餌食になり、オリックスは宮内が名前を売り、なべつねは外資系は来るなサラ金は来るなだとかほえ続ける。
これはもう野球が好きでも日本のプロ野球への興味が殺がれて当然です。
彼らは結局野球チームの存在の社会的意義を何ら考えていないのだろう。

私はここで野球に対して提案したい。
それは野球の試合によりポリクロニックな時間を作り出すことだ。これはポリクロニックという言葉は出てこなかったが二宮氏も近いことを言っていたように思う。
太陽を燦々と受ける天然芝の匂いををかぎながらホットドッグを食べたりビールを飲んだり連れと話したりして時を過ごす。ぽかぽか陽気の元で昼寝してもいい。
そして見せ場を点で楽しむ。そのためには鳴り物応援もいらない。
またそれができれば3時間を越える試合でも別に文句は来ない。(3時間以内にしたいのはどうせテレビの関係だ。客のためではない。)
そのような「場」の提供をすれば野球も変わるかもしれない。

(実は私はこのようなポリクロニックな時間を提供するスポーツを一つだけ知っている。
またそのスポーツをよく見に行く。それはまたいずれ・・・)

最後に 個人的には二宮さんが語られていた選手は外の芝生で野球がやりたいという気持ち、野原で野球をやる原風景があるという趣旨の発言も大いに同感だ。
私も元野球少年だがそのような原風景が浮かび、そして懐かしい。
芝なんていういいものではなくただのぺんぺん草でもいい。
夕方に頭の上を飛び回る謎の小バエに騒ぎつつ、急の雨に打たれながら帰るのもいい。
それが原点なのだ。それを単純に楽しむ先に爽快なプレーが待っているのではないかと思う。
それすらも感じられないと思われるオーナー連中はやはりさもしい。

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2004年 5月 30日

マル激トーク・オン・デマンド第165回を視聴して

ビデオニュース・ドットコム
ゲストは防衛庁防衛研究所主任研究官の武貞秀士氏でした。

北朝鮮の今後を大きく5つに分けて話されていたところが興味深かったです。
・ソフトランディング
・ハードランディング
・ソフトクラッシュ
・ハードクラッシュ
・ノーランディング

簡単に言いますと
・金正日による「改革開放」
・北朝鮮は残るが金正日体制は崩壊
・平和的に北朝鮮崩壊
・軍事的なもので北朝鮮崩壊
・現状のこう着状態のまま
のどれかであると仰ってました。

いわれて見ますと北朝鮮のレジュームが残るかどうかで2択、ソフトかハードかで2択の2×2=4に何も起こらない1を足して5択にするのはいい分け方だと思います。
これを踏まえたうえで議論しますとやはり日本国民の議論は甘いといわざる終えないかと思います。
この五択のどれがもっとも望ましいのか、また逆に北朝鮮はどれを望んでいるのか。
さらには中国はどれを望んでいるのか。そこまで考える必要があるのがよくわかった番組でした。

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2004年 5月 20日

マル激トーク・オン・デマンド第164回を視聴して

ビデオニュース・ドットコム
今回のゲストは民主党の藤井裕久衆議院議員でした。
ちなみに題名は「小沢民主党は小泉政権を倒せるのか」で小沢党首誕生を前提とした形でした・・・
これでは現状とは話が合わなくなってきますのでマル激の話に縛られず書きます。

個人的には小沢氏にはとても期待しているのでとても残念ですが致し方ないでしょう。
後任も岡田氏は妥当ですが親父はイオングループなのがどう影響するのか気になります。

正直に話し遅かれ早かれ政界の大再編が起こらなければ民主党も面白くはなりきらないかな、と思っています。

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2004年 5月 17日

マル激トーク・オン・デマンド第163回を視聴して

ビデオニュース・ドットコム
今回のゲストはイラクで拘束されていたフリージャーナリストの安田さんと人権活動家渡辺さんです。

やはりテレビで流されない(流せない、発言できない)お話もそれなりにあり非常に興味深かったです。
パート2の後半は宮台氏が怒っているのが印象的でした。

さてゲストのお二方の発言を振り返ってみようと思います。
まず安田さんです。実は安田さんの出身高校は奇しくも私のそれと同じです。
安田さんの実家の住所をテレビで放映していて直感的に同じ高校だと思いましたが本当でした。
それはさておき安田さんは新聞社に勤められたいたのは報道されているとおりですがどうやら半強制的に辞めさせられたそうです。
5系列ではない地方紙が「抜け駆け」したり、万が一殺されたりしたときに社としては「迷惑」なのでしょう。
確かに命の危険にさらされるのは決して好むべきものではないでしょうがエンベッド取材やパトリオットがちゅど〜んと発射される瞬間やパレスチナホテルに一発砲弾が当たっただけでわんさか騒ぐ「取材」たちが戦争の真実ではないことは少し考えれば自明のことです。
そこである程度動ける人が取材されることは途轍もなく大きな意味がありえます。
もちろん素人に毛が生えた程度のフリーランスジャーナリストを自任する方も日本では多いようですがその責任は本人よりはそのようなアーキテクチャーを構築した側にあると私は考えています。
まずは立派な記者も戦場にいけるようにすることにより淘汰が起こるシステムや立派な記者を養成する大学院などの設立も検討すべきです。
そのようなものがない中で安田さんの行動を必要なき邪魔者のように扱うのは非常に情けないと思います。

渡辺さんは現在自称コミュニスト(どこまで本気かは番組からはわかりませんでした)で過去には自衛官の経験だけではなく一水会にも入られていたことがあるそうです。
やはり想像通りパワフルな方でした。
テレビからオファーがこないのは確実にテレビ側に都合の悪いことをしゃべられることが目に見えているからでしょう。
是非とも何とか機会を得て暴れまわった欲しいと個人的には思っています。
これからの活動は要チェックです。

お二方は今回の件で日本のバカさを感じられたと思いますが逆に今回の件で社会への発言権を今まで以上に持ちえる立場に立てたと思います。
安田さんは本を出されることも決まったそうです。これからのお二方の活動をウォッチしたいと思います。

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2004年 5月 05日

マル激トーク・オン・デマンド第162回を視聴して

ビデオニュース・ドットコム

今回のゲストは自民党元幹事長の加藤紘一氏でした。
う〜ん加藤さんのかわりっぷりに驚かされました。
特にパート1後半部に集中的に語られた加藤さんの地元周りでのお話はまさかこのような内容の話が出るとは思わなかったです。
守るべき文化の話と大店法を通した過去の自分との揺れ動きがよく感じられ何とも言えない気分になりました。

パート2は神保さんの実体験が結構興味深かったです。
またそれにからめ入れ替え可能性を意識することにより進んだ同感の話もなるほどと思いました。
日本人は入れ替え可能性と不可能性のどちらも求め悩む段階まで来ている人はまだ少数なのかもしれません。
屈強な(カッコつき)「アイデンティティ」を追い求めているのかもしれません。
みうらじゅんの自己の他者性を書いたアイデン&ティティーまで行っていない国民が大半なんだな、と思った今日この頃でした。

アイデン&ティティ―24歳/27歳

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